JAXA × FUJICO

II-01:マウス飼育ケージの空気を、きれいに 宇宙での動物飼育環境に、光触媒を

打ち上げまで、カウントダウン!光触媒技術搭載のマウス飼育ケージ、宇宙へ。

宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機のH-IIBロケットによる打ち上げ日時、2015年8月16日22時01分頃(日本時間)が迫ってきました。今回「こうのとり」には、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟で行うマウス飼育用の“ケージ”が積み込まれます。マウスに先立って宇宙に旅立つこの飼育ケージには、じつはフジコーの光触媒技術が使われています。

植物、メダカと進んできた宇宙での生命観察。マウス飼育には「におい・菌」の対策が必要でした。

「きぼう」での生物を対象とした研究は、微生物、植物、メダカと進んで、いよいよ哺乳類・マウスを対象に。マウスを飼う“軌道上飼育ケージ”の開発で問題のひとつとされたのが、排せつ物等による「においや菌」を、いかに抑えるかでした。この消臭・殺菌のために使用されることになったのが、光触媒技術なのです。

マウス飼育ケージのイメージ図:ケージ内の吸水シート(5面)にフジコーの光触媒をコーティング

「個飼いケージ」という「マウスの個室」を、できる限り快適な環境に。

「きぼう」で実施されるマウスの飼育は、これまでの「集団飼い」ではなく「個飼い」だそうです。飼育の条件を揃え体重の増加などの成長のばらつきを抑えることができる「個飼いケージ」は、いわば「マウスの個室」。できる限り快適な環境にしたいとJAXAは、飼育ケージに換気ファンや消臭フィルタに加えて、消臭・殺菌力にすぐれた光触媒をコーティングした吸水シートをケージ内に張り巡らせることにしました。

打ち上げまでには、宇宙ステーションの小さな飼育装置内の「消臭・殺菌」といった難しさのクリアや、マウスにとっての安全性の確保が必要でした。(詳しくは次章で!)