フジコー独自のCPC法と肉盛技術を融合させ、高性能ハイスロールを再生させた画期的な技術で、鉄鋼業界より高い評価をいただいております。
再生ワークロールの概要
従来の熱延ワークロールは、新製径から廃却径まで使用されたのち、廃棄処理されるのが普通でした。再生ロールとは、この使用済ロールをお客様から引取り再度、ワークロールとして生まれ変わらせる斬新な考え方です。
その手法は、圧延製品と接触する部位にCPC法を用い、ハイス層を再成形します。さらに軸部の形状復元に溶接法を駆使することで使用済ロールを新たなロールとして再生し、圧延ロールとして提供いたします。この再生技術は、フジコーが得意とするハードフェーシング技術を融合させて生まれた独自のワークロールの再生技術です。

この再生熱延ワークロールの製品イメージを上記に示します。この技術で製造されたロールは、耐摩耗性、耐肌荒れ性、強靱性およびロール形状のすべてにおいて新製品と同様の性能を有しております。
再生ワークロールの特長
世界最高レベルの高性能ワークロールを安価に供給
CPC法はハイスロールの製造に最も適した製造法であり、極めて高い品質と性能を有しています。さらに、肉盛技術との組み合わせによる再生で高性能ロールを安価に供給することが可能となりました。
再生CPCハイスロールのコストメリット分析
区分 | パフォーマンス(比) | 原単位(比) | 価格(比) |
---|---|---|---|
遠心鋳造ハイス | 1 | 1 | 1 |
CPCハイス | 1.5 (1.2-2.0)* |
0.8 | 1.2 (1.2-1.5)* |
再生CPCハイス | 1.5 (1.2-2.0)* |
0.67 | 1 (1.0-1.2)* |
ワークロールの完全リサイクルの達成
使用済ロールを芯材として再利用することにより、ロールのリサイクルを達成しました。
環境に優しいエコ・ロールの誕生
再生ワークロールは従来のCPCロール製造におけるCO2排出量の約55%を削減しました。エコ・ロールとして北九州市から2009年度のエコプレミアム商品の認定を受けております。
再生ロールによるCO2削減効果

