

フジコーには、長年の経験とノウハウを生かして、幅広い溶射技術があります。
特に、高速フレーム溶射では、優れた密着性により、従来概念を越えてた領域にまで活用されております。
製鉄・電力・環境・製紙・エネルギーなど広い分野で活躍しています。
FUJICOの溶射
芯材となる金属の溶融を行わず、粉状やワイヤー状の金属材料を高温で溶かし、芯材の表面に高速で叩き付けることで、粒子間を物理的に密着、積層し溶融皮膜を形成するハードフェーシング(表面加工)です。フジコーでは、高速フレーム溶射やプラズマ溶射、ワイヤー溶射などさまざまな溶射方法が取り入れられています。特に高速フレーム溶射(HVIF)は、溶射する粉末素材が完全に溶かされていないのが特徴で、いわば金属の粒を芯材に衝突させて皮膜をつくる方法です。
最近では、ゴミ焼却プラントや発電所のボイラー内や燃焼室内に高速フレーム溶射が適用されています。いずれも悪環境での溶射作業になるため、フジコーは現地施工用に自動溶射装置を独自開発しました。過酷な環境下での作業を容易にするとともに、安定した品質を保つことができるようになりました。フジコーは高速フレーム溶射をはじめ、従来の溶射概念を超えた技術を駆使して、製鉄・電力・環境・製紙・エネルギーなど幅広い分野で活躍しています。
高速フレーム溶射について(動画)
FUJICOの溶射事業の特長
高速フレーム溶射は、WC-Co皮膜の転動疲労試験で100万回転以上もの耐剥離性を実現
フジコーが開発した高速フレーム溶射は溶射の概念を変えた低温・高速溶射が特徴。つまり溶射材料は粉状で、これを溶かすことなく高速で吹き付けます。プロパンやケロシンなどの液体燃料を空気・酸素と混ぜてジェットエンジンのように燃やし音速の約2倍の速さで溶射材料を吹き付け。高温になる前に芯材に吹きつけられ、あたかも突き刺さるように積層されます。このため密度の高い皮膜となり、従来溶射の欠点であった積層ムラも発生しません。
高速フレーム溶射は、熱変質の少ない製膜形成が可能
低温溶射のため炭化分も溶融しないので性質や形状に変化がなく、溶射材料の特徴をそのまま生かせます。
独自開発した現地自動溶射装置で、過酷な環境下での作業性の向上と安定した品質を確保
軽量、コンパクト、分割組立式で、狭い場所にも容易に持ち込め、過酷な環境に適応する耐久性を有しています。取り付け済みの装置などに現場で自動溶射しコーティングや金属複合体にするもので、大型ボイラーや製鋼用転炉、汚泥乾燥装置などの部品溶射実績があります。
溶射材料【高速フレーム溶射】
WC系、Cr3C2系等のサーメット材が溶射材料が中心です。
製品例
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セメントプーリーロール
(超音速プラズマ溶射)
- 事業用火力発電所ボイラーロール
- ゴミ焼却発電ボイラーチューブ溶射
- フィルムロール
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転炉OGフード現地溶射
(アーク溶射)
- ストラトカラー、スリーブ等
- 冷延プロセスロール
- 集塵機ブロアー溶射
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汚泥乾燥装置
(高速フレーム溶射)
ワークフロー